Vientiane

Vientiane(ヴィエンチャン)
泥まみれの古ぼけた夜行バスは
土埃(つちぼこり)の中 国道2号線を走っていた
都会(まち)の混沌と戸惑いから抜け出して
「真実」を探そうと北へと向かった
やがて辿り着いたVientiane(ヴィエンチャン)にて
夜明け前 メコン川の畔(ほとり)に佇(たたず)んで
闇夜を切り開き 赤く染まっていく
暁色(ぎょうしょく)の空を じっと見つめていた
水平線の先から昇るSunriseに
今日を歩み出す自分の姿を重ねた
目の前で輝いている鮮やかな朝日は
今日を照らす 希望の光だと信じて
I begin to walk again from yesterday.
I go ahead again from Vientiane.
光と花と神々に包まれて この街の人々は
迷いもなく 無垢(むく)な笑顔を溢れさせていた
でも決して近過ぎない距離感がシンプルで
いつしか僕も優しく素直な笑顔になれた
緩やかな時間が流れるLao(ラオ)の地だけど
どこか激しい鼓動が大地に響き続けて
幼少の頃のような繊細さと情動が同居し
無性にノスタルジーを感じさせてくれる
目の前で煌めいている純粋な笑顔は
僕の混沌(こんとん)と戸惑いを打ち消すシグナルで
I begin to walk again from today.
I go ahead again from Vientiane.
いつしか自分自身を取り戻した僕は
黄昏時(たそがれどき) メコン川の畔(ほとり)に佇んで
幻想的な彩りを一面に描いていく
茜色(あかねいろ)の空を 笑顔で見つめていた
水平線の先に沈んでいくSunsetに
明日も歩み続ける自分の姿を重ねた
目の前に広がっていく夕闇空(ゆうやみぞら)の陽(ひ)は
明日を照らす旅立ちの光だと信じて
I begin to walk again for tomorrow.
I go ahead again from Vientiane.
※Vientiane(ヴィエンチャン) … ラオス人民民主共和国の首都
“Vientiane(ヴィエンチャン)” (2007年作品) 詞・Koozy
この作品の詞はKoozyが東南アジアにて、
作品撮影のため 放浪旅をしていた時の実体験を基に描かれています。